昨日の発表概要についてはこちら

昨日、nomaの来日がマンダリンオリエンタル東京の「シグネチャー」(44席)と発表されてから、今日は一日中SNS上でnomaの話(というか、ぶっちゃけ、予約方法と、取りづらさの予想と、価格予想)の話が飛び交ってました。やはり、世界一となると、みんな(ふだん、それほど食べることに興味のない人たち)でも行ってみたいと言わせる訴求力があるのだから、あのリストもそういう点では意味があるのかな…とは思います。

公式サイトではよくわからなかったのですが、この記事によれば、予約方法は

ランチの予約はnomaへ。
ディナーの予約はマンダリンオリエンタルへ。宿泊が条件。パッケージ売り。(←これ、過去のシグネチャーで行ったディナーフェアから類推すると、たぶん価格6桁は行きますね)

発表から一日過ぎて、師匠のAQさんの分析なども読んでの雑感です。

Reneシェフは以前このようなことも言ってましたが☟
2013-05-26-21-47-50

私がnomaに行ったのは2012年なんですが、昆虫はまだない時代(?)でした。
2012-05-04-16-58-42

昆虫の料理は、面白いものを出そう、おいしいものをこれまでと違う地平から見つけようというシェフの…というか、ノルディックモダンの指向の一つの表れだろうと思うのですが、正直に言って、虫や松の葉は、いわゆる従来歴史的に食べられて来たフォアグラだの牛肉だののようなものより「おいしく」するのは難しく、それは食べ手の記憶を掻き立てるものだったり、その地方の食材に焦点を当てるような物語があって初めて新しいおいしさを伴うようなものです。
ノルディックモダンの料理が、祝祭にふさわしい快楽を伴う「おいしすぎる」味…のはっきりアンチであろうことはよくわかります。

ノルディックモダンな料理は、ラテン的な快楽主義のアンチテーゼ的なものになっているとすれば、日本の従来の、多くを削ぎ落としたソリッドな味とは通底する部分があるのだろうと思います。
日本のダシの研究をしているというレネの料理が、もし京都の削ぎ落としされた洗練の味や、あるいは野山の食材の野趣に富んだ味と有機的に結び合うことがあれば、すごく新しい料理になるんじゃないかと。ホテルのダイニングで、わびさびにつながるような、一見「質素」に見える料理を、日本の食材を使ってきっちり出してくれたら…

…って、妄想です(笑)。
まあ、無理よねーーー。(^^;;
マンダリンオリエンタルに来るようなお客さんはそれを許さないのではないかと。

私自身が行けるかは今のところかなり諦めモードなんですが、この、日数にしてわずか23日間(期間中無休としてですよ)の料理に、何かの恩寵や奇跡が起こってほしいと祈るのみです。

5/15 19:40追記。
価格についてプレスリリース発見。
それによると、
ランチは¥39,000/1名(税サ別)
ディナーは¥149,500/2名(税サ別)含まれるもの:ディナー・宿泊(グランドルーム)・朝食・ギフト

なんか痛いとこついてくる価格っすね…(꒪ω꒪)